1974年の本国デビュー以来、乗用車のベンチマークであり続けるVolkswagenゴルフ。走る、曲がる、止まるの基本性能が高く、ボディやシートもしっかりした作りで高品質。FF2ボックススタイルを磨き続けながら、時代ごとに最新テクノロジーを取り入れ、常にアップデートしてきた歴史を振り返ります。
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8年ぶりのモデルチェンジの第8世代のポイントは、
①デジタル②電動化③運転支援。①は大型液晶ディスプレイほかライトやエアコンスイッチなどタッチ式にシフト。②は48Vのハイブリッドシステムを搭載し、スムーズなスタートや高効率なクルージング性能を実現。
③は同一車線内全車速運転支援「トラベルアシスト」で長距離移動がもっと楽に。The new Golfは伝統のシルエットに先進技術を載せて、絶妙に進化した。
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ゴルフⅠ 1974年~(日本デビューは1975年)
自動車デザイナー ジョル・ジウジアーロによるシンプルなデザイン。
エンジン横置きフロントドライブ(FF)の先進的パッケージで世界の小型車のベンチマークとなった。
ハッチバックが2代目になるなか、カブリオレはゴルフⅠのカタチで継続販売され、現在でも人気を誇る。初代ゴルフの合理性は、かつてのベストセラー書籍「間違いだらけのクルマ選び」の著者・故 徳大寺有恒氏の自動車評に大きく影響を与えたと言われる。
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ゴルフⅡ 1983年~
初代ゴルフを進化・熟成させたモデルチェンジ。
スポーツモデルGTIの正規輸入がスタート。
世界に先駆けてアンチロックブレーキ(ABS)が採用され、のちにディーゼルモデルも追加。デザインは洗練され、乗り心地や静粛性など快適性が向上。
ひとクラス上のクオリティを有していた。
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ゴルフⅢ 1992年~
5ナンバーサイズ最後のゴルフ。
カブリオレは初モデルチェンジとなり、ゴルフとして初のワゴンをラインナップ。
モデル全体としてはエアバッグの搭載などで安全性が大きく進化した。
また高級モデルのVR6をラインナップし、高級路線の幕開けに。
セダンはジェッタからヴェントに名称変更。ゴルフらしい質実剛健な乗り味は多くのファンを魅了した。
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ゴルフⅣ 1998年~
塗装品質やボディの組み付け精度が大幅に高まり、内外装の品質は飛躍的に向上。この時代に高張力鋼板を使用しレーザー溶接するボディ技術は画期的だった。5バルブエンジン搭載やV6 3200ccのR32モデルなど、オーバークオリティとも言えるフォルクスワーゲン品質を余すところなく実現。高級路線が一気に加速した。
スタイリッシュなワゴンも人気だった。
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ゴルフⅤ 2004年~
エンジン、トランスミッション、サスペンションなど飛躍的に進化した5代目。環境性能を高めた直噴エンジンや6速AT(のちにDSG)、リアのマルチリンクサスペンションなど、当時の先進技術を満載。ベースモデルの進化に伴いGTIの性能も高まり、このモデルのGTIやR32は多くのファンから支持された。
現在主流となるダウンサイジングターボ/TSIエンジンの初搭載は、5代目の後期型。スタンダードモデルからスポーツタイプまでデュアルクラッチ(DSG)システムを搭載し、VWグループの高い技術力を世界に発信した。
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ゴルフⅥ 2009年~
5代目モデルのプラットフォームを使い、やや丸っこかったデザインをシャープに変更。先代で登場したTSIを進化させ、1.2ℓターボや1.4ℓスーパーチャージャー+ターボ(ハイライン)など、そのラインナップを拡大する。GTIは電子制御技術でスポーツ性を高めた。全てのモデルで静粛性が高まり、制動エネルギーを蓄電する”ブルーモーションテクノロジー”の登場で、環境性能も進化した。
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ゴルフⅦ 2013年~
プラットフォームは新開発「MQB」に一新。先代モデル比100kgの軽量化を実現し、ワイド&ローフォルムで上質かつスポーティーに。
輸入車としては初めてとなる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
ドイツ車ならではの走行安定性と静粛性はさらに磨かれ、自動ブレーキなど安全性も向上。2017年のマイナーチェンジでは、歩行者検知ブレーキや大型ディスプレイなど各性能が進化した。老舗定番ブランドとしての魅力を高め、7.5型といわれるほど進化した。
以上、ゴルフの歴史を振り返りました。
文 イオ ケンタロウ