今あつい3気筒エンジン!

3気筒ターボで272psも!

EVやハイブリッドなど純エンジンが減る中で、各国開発・採用が進んでいる3気筒エンジン。イメージとしては、軽自動車用のチープなエンジンというイメージでしたが、最近ではBMWやMINI、Volkswagenやプジョー、そして高性能を追及したGRヤリスも3気筒エンジンを搭載しています。

人気のわけ

最大のメリットは、エンジンがコンパクトで軽量なこと。今や開発が滞りがちな内燃機関のなかでも、3気筒エンジンは各メーカーから新開発エンジン送り出されています。積極的に採用されるポイントは、ガソリンエンジンで効率がいいとされる1気筒あたり500㏄をベースに、3気筒で1400~1500㏄、4気筒で2000㏄と自由に作り分けができるから。BMWは3気筒でMINIや318(先代)など1500㏄ターボ、4気筒で320など2000㏄ターボ、さらには6気筒まで同じボア×ストローク比でシリンダーブロックを3~6まで使い分けています。

代表車種の紹介

GRヤリス

RZ/RCに搭載される1.6リッターターボは、272㎰、最大トルク37,7の超高性能を3気筒で絞り出しています。

VWゴルフ

1リッターターボに48Ⅴのマイルドハイブリッドを搭載で110㎰、20,4㎏を出力。発信時に、過給するまでの極低速のトルクをモーターが補うため、滑らかに発進できます。先代の1.2リッターターボから進化し、スタートが滑らかでデュアルクラッチ式ミッションの癖も感じにくくなっています。

VWポロ T-cross

1リッターターボを搭載。ボア駆けストロークはゴルフと同じで、マイルドハイブリッドレスとなり、95㎰と17.9kgを発生。いわゆる1.8リッターなみのパワーがあり、1500回転以下から過給するので、登坂もラクラクです。もちろん低燃費。※T-crossは116㎰

プジョー208 2008

インターナショナル・エンジン・オブ・ザイヤーも受賞した1.2リッターターボは、100㎰、20.9㎏を発生。一昔前のフランス車から大きく進化したエンジンに、アイシン精機の6ATを組み合わせ、滑らかでキビキビした走りと低燃費を、高い次元で両立させています。

シトロエンC3エアクロスSUV

シトロエンのコンパクトモデルは、プジョー208などのエンジンと共通。3気筒エンジンが、オシャレで走れるSUVの演出に一役買っています。

このほか、コンパクトSUVのロッキーやライズは3気筒1リッターターボ、ノートやセレナのe-POWERは3気筒1.2リッターで発電、アウディA1やルノートゥインゴなども3気筒エンジンで、走りと低燃費を両立しています。

まとめ

以前は軽自動車でも4気筒にしたり1800ccのV6があったりと、多気筒エンジンがもてはやされた時期もありましたが、今はモジュラー設計により軽量でコンパクトな3気筒エンジンから6気筒までシリンダーブロックを伸び縮みさせることで、高効率なエンジンが主流になっています。なにより、ターボ技術の進化で、ダウンサイジングターボの走りは格段によく、またもともとの排気量が少ないため低燃費でもあります。音や振動に若干の”軽い感じ”はあるものの、ボディ側の剛性や対策でメリットの方が大きいため、その採用は広がっています。従来の先入観は捨てて、一度上記の3気筒エンジン搭載車(ダウンサイジングターボ)に乗ってみてはいかがでしょう。排気量の概念が変わりますよ。

写真/文   イオ ケンタロウ

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