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最近街中で輸入車を見かける機会が増えたと思いませんか?2016年度、国産メーカーの販売台数が伸び悩むなか、輸入車は堅調な伸びとなっています。
人気の理由は、まず手の届く高級車が増えたこと。メルセデス・ベンツもBMWもアウディも、その他ブランドも、規制が厳しくなる世界の環境規制に対応するため小型車の開発を推進。それが日本市場にマッチしています。当然小型車なので、価格も安く低燃費。日本国内での輸入車販売は年間30万台を超え、広島の登録台数も、過去2番目となる7000台を超えています。国産車からの乗り換えや女性オーナーの割合も、順調に増えています。
個性的
輸入車の魅力は何といっても個性。ブランドイメージ、ボディデザインやカラーなど、キャラクターがはっきりしています。一朝一夕では築けないブランドイメージが確立されており、マークを取るとどこのクルマかわからないと言われる国産車とは違います。またドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、北欧など、母国の道路事情や文化を映し出しているのも魅力のひとつです。また絶対数が少ないので、個性やセンスを発揮するには格好のアイテム。たとえコンパクトカーでも、そのクルマを選んだことへの“所有する満足”は格別。いいクルマとは“自分にとっていいクルマ”という基準を持っている人に選ばれています。
一度輸入車に乗ると、なかなか国産車に戻れない・・という人や、最近欲しいクルマがない・・という人が輸入車を買っているのも、性能だけではない魅力があるとうなずけます。
高性能
輸入車は高性能と言われます。厳密には“高速性能に優れている”でしょうか。時速100kmまでの性能を重視した国産車と、制限速度無制限のドイツ・アウトバーンの走行を想定した欧州車。ボディやサスペンションがしっかり設計されて、コストもかけられているのです。またエコに関しては、ハイブリッドを重んじる国産に対して、輸入車は小排気量ターボやディーゼルで全域に渡る優位性で対応。渋滞が多く速度の低い日本では、アイドリング停止の時間が長く、モーターで補助スタートするハイブリッドに優位性がありますが、速度域が上がるとその優位性はそれほどでもありませ。高速を含めた全速度域を考慮すると、排気量を抑えてトータルの消費燃料を減らす方法もあるのです。
低価格化
輸入車は高い・・というイメージは根強いですが、小型車の導入やインポーターの努力もあって随分お買い得な車種が増えています。VWのUP!やフィアット500、プジョー208など200万円以下ですし、メルセデス・ベンツなどの高級ブランドに300万円以下の車種も。ハスラーやタントなどの軽自動車も、オプションをつけていくとアッという間に200万円前後となります。
実は最近国産車の価格は軒並み上がり、輸入車は戦略的プライスで勝負しています。バブル期など、不当に高いと言われた輸入車ですが、昨今は日本でのプライスが一番安いというメーカーもあるほどです。国産で街にあふれるハイブリッド車が300万円なら、一度“憧れの輸入車”に乗るにはいい機会と言えます。
維持費
輸入車は壊れる・・これは多くの人の根強いイメージ。しかし最近の輸入車は信頼性が大きくアップしています。その理由は部品のグローバル化。エアコンなどの電装品やトランスミッション、エンジンなど、日本製が多く採用されています。また弱いとされたゴム類なども国産車を研究し、高温多湿な日本でも耐久性が上がっているものが多数。旧来の輸入車ファンには個性がなくなり不満な部分もありますが、これから輸入車を検討する人には大きな安心。今はメーカー保証が3年あるので、その間は不具合が出ても保証で修理してもらえます。
欧州はレギュラー/ハイオクという種類がないので、欧州車はハイオク指定となります。センサ補正があるので、レギュラーで故障するということはありませんが、せっかくの高性能エンジンには、ハイオクを入れてあげることをお勧めします。一方アメ車はレギュラーでOK。例えば40リッター給油の場合、ハイオクは+10円で差額400円。月に2回程度の給油なら、実は月額1000円弱の差に過ぎません。みなさんのハイオクアレルギーは、イメージによるところも大きいと思いませんか?