フォルクスワーゲンは1937年、ナチス政権のもとドイツの国策企業として誕生。現在は多数の企業を傘下に収める「フォルクスワーゲングループ」として、世界第2位の規模を誇ります。
中心はフォルクスワーゲンで、並列してアウディが存在。フォルクスワーゲン側にはシュコダ、ベントレー、ブガッティ、アウディ側には、セアト、ランボルギーニがあり、2012年にはポルシェを完全子会社化しました。
原点はヒトラーが掲げた国民車構想で開発を進めたタイプ1、通称ビートル。
このクルマは戦後も人気が衰えることはなく、西ドイツ国内はもちろん世界中から支持され、2000万台以上が生産されました。
このクルマの後継として1974年に登場したのが、FF2ボックスのゴルフ
イタリアの工業デザイナー・ジウジアーロによりデザインされたスタイリッシュなフォルムと、実用性の高さが評価され、世界中で好調なセールスを記録しました。
このクルマのヒットで大衆車メーカーとしての地位を固め、数々の自動車メーカーを買収しはじめました。
このゴルフ1は、国内でもその先進性が注目され、自動車評論家の故・徳大寺有恒さんが書いたベストセラー本「間違いだらけのクルマ選び」は、ゴルフと国産車の比較というコンセプトで書かれたことが始まりと言われています。
大衆車メーカーの代表格フォルクスワーゲンも、ゴルフ3から大きく質感を上げ、プレミアムブランドとしてのステップアップをしています。
また1998年には往年の名車タイプ1をモチーフにしたニュービートルが誕生
日本だけでも8万台以上が売れるヒット車となりました。
フォルクスワーゲンの上級志向はさらに進み、2002年にはプレミアムSUVでポルシェカイエンと兄弟車だったトゥアレグが登場
プレミアムブランドとして、イメージを大きく進化させました。
最近のフォルクスワーゲンは、エンジンのダウンサイジングを敢行しています。
プレミアムサルーンのパサートなども1.4リッターで走らせます。
また電光石火のシフトチェンジを行うデュアルクラッチ式ミッションDSGも、フォルクスワーゲンが進めた技術です。
コンパクトカーUP!からトゥアレグやパサートまで揃えたフルラインナップメーカー。
ディーゼルエンジンで問題がありましたが、これが契機となり今後の欧州車はプラグインハイブリッドを推進することになりそうです。
日本に輸入されるVWはダウンサイズエンジンとPHV。
広島では平和大通りに「フォルクスワーゲン広島平和大通り」と東雲に「フォルクスワーゲン広島東」という新店舗が出来ています。
写真はサイトより借用