最近ガソリンをはじめ、いろんなものの供給が滞るとともに価格も上昇しています。コロナで世界は混乱し、グローバル化のデメリットは露呈した形で製造や物流がうまく行っていないようです。
車の価格はこれらの影響を受ける前から上昇しています。
最新のクルマは、高度やカメラや制御技術、電動化などいろいろ進化しており、ハイテク化が進んでいます。その分エンジンを小さくしたりインパネの材質を変えたり、ブレーキを小さくしたりなど昭和や平成にいいクルマがこだわってきた箇所は省かれていたりします。
またテスラほか、グーグルなどエンジン以外で勝負をかけてくる自動車メーカーのが誕生したことにより、その価値基準が大きく変わってきています。新しい時代に向けて技術開発など投資が大きく、価格が上がるのも仕方ないと思われますが、1990年代後半に700万台登録されていたものが400万台規模になった国内の販売事情も大きく影響していると思われます。
日産ノートオーラ 261万円~
小さな高級車はまさに輸入車が代々担ってきたジャンルです。クラウンやスカイラインなど500万円クラスの国産車に対して、ベンツのCやアウディA4などは、少し小さなボディながらブランド力や高級感で戦ってきました。
フォルクスワーゲンポロ 233万円~
シトロエンC3も同価格帯で買うことができます。最近フルモデルチェンジしたアクアは198万円から、軽自動車のホンダNシリーズも180万円くらいのプライスがボリュームゾーンになり、価格上昇が大きな国産車に対して比較的プライスを抑えている輸入車ということが言えると思います。
ただ、新型のメルセデスベンツCクラスは大きく価格が上がっていますし、新型のランドクルーザーは内容からすると決して高いとも言えないなど、一概には言えない現象でもあります。
昨今の国内販売は、半導体など資材不足や生産ライン未稼働などが重なり、新車の供給が滞っている状況です。これは国産輸入車に関係ない現象で、需要はあるのに販売する商品がないという状態が続いています。
自動車業界に限ったことではないですが、この厳しい状況が早く改善し、市場に必要とされるクルマが供給されることを願います。
資材の高騰や原油高、より進んだハイテク化など自動車の価格上昇はしばらく続きそうです。
最近はモデルチェンジを待つことなく価格改定がされることが増えています。新車不足が続いていますが、比較的バックオーダーの少ない車種というものがありますので、長く安心して乗れる新車を 、年末や決算などのキャンペーンと組み合わせてお得に買える今は、決して悪いタイミングではないと思いはじめています。
文 イオ ケンタロウ