2015年クルマ業界

本日で2015年が終わります。

日経平均株価は、19年ぶりの高値で締めくくったそう。

自動車業界はどうだったでしょう。

軽自動車は4月からの軽自動車税アップにより、事前の駆け込み需要の影響もあり販売減となっています。

一方、順調に販売シェアを伸ばしてきた輸入車ですが、9月に発覚したアメリカでのVWのディーゼル車の排ガス問題で、大きなダメージを受けました。

世界販売1000万台世界一という旗を掲げて邁進した結果、開発現場に無理が生じたのでしょうか?

本国ヨーロッパより厳しいアメリカの排ガス規制に合わせるのに、テストのときだけ作動するシステムを組んでいたというもの。

一方日本正規輸入されるフォルクスワーゲン車は、まったく関係なく、むしろ高い技術と志で開発されているもの。現行ゴルフは一昨年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。世界トップの企業だったがゆえに、その影響が大き過ぎたとも言えます。

そんなフォルクスワーゲンを中心に突如打ち出されたのが、電気自動車(EV)の推進。ドイツ車全般の方向転換です。ポルシェは600馬力以上のハイパワーと500キロの巡航距離を可能にしたクルマを発表。フォルクスワーゲンは最高級車・フェートン次期型をEVにすると発表しています。

ここに来て、アウディもメルセデス・ベンツもBMWもフォルクスワーゲンも、PHVを発表しています。ハイブリッド車に比べて、より大きなバッテリーを積んだプラグインハイブリッド。最近ディーラーに行くと充電しているアウディA3などがありびっくりします。

やがてはEVに移行するとして、移行期は、ハイブリッドを進化させたPHVが、ディーゼルに代わり主流となるのかもしれません。

もう一つの動きは自動運転。今年からトヨタやフォルクスワーゲンも本格的に参入しています。80年代のスピードの時代から2000年代の燃費の時代へ、そして最近は安全技術が本格的に競われています。90年代にもトヨタGOAボディなど、安全ボディが急速に普及しました。昨今はカメラとレーザー技術の進化による衝突を防ぐ技術の進化です。自動運転に最も熱心なのはアウディ。サーキットでタイムアタックを行い、その動画を公開しています。BMWなどはリモコンで駐車させるシステムを実用化しており、自動運転の技術は急速に進化しています。まずは高速自動車道での自動運転実用化が、様々な問題を乗り越えて実現されるかもしれません。

そのうち、飲酒運転で捕まっていた時代があった・・・なんてことになるかも。

超高齢社会を迎え、田舎の高齢者や体の不自由な人たちの移動手段の確保は大きな社会問題です。技術の進歩と普及でコストが下がり、70歳以上のドライバーには補助金をあてるなどして、自動ブレーキ搭載車を推奨する制度ができるといいと思います。

日本車の技術はやはり優秀だと思います。一方ドイツ人をはじめとした欧州車も、技術の使い方が素晴らしいと思います。最近はアメリカ車も日本車や欧州車をしっかり研究し、大きく進化しています。

これからの数十年は、いよいよ本格的にエンジンから電気に移行。また100年以上人が100%操作してきた運転は、自動制御の割合が増えていくのだと思います。

モーターショウをはじめ、そんなクルマの未来を垣間見ることができた2015年末でした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
And CAR 広島について

輸入車ディーラーのことやメンテナンスメニューのことなど、クルマのことなら何でもご相談ください。
概算見積りも、ディーラーに問い合わせることなく、メールで依頼ができるので簡単・便利!
AndCAR広島のサービスや情報に納得したら、お気に入りのクルマを契約。車検や保証のことなど、買ったあともフォロー。
皆さまの より良いカーライフをサポートします。