平成もいよいよ残すところわずかとなり、この3月期は、各小売業では「平成最後の決算セール」と銘打って賑わいそうです。
10月には消費税が10%へと2%増税される予定です。
一方、自動車に関しては10%のタイミングで取得税が廃止される見通しで、”いつクルマを買うのがオトク”なのかわかりにくい状況になっています。
【実はこの3月決算がオトク!?】
19年10月1日より、クルマ関連諸税はどうなるのでしょうか?
・消費税が8%→10%へ
・10%に合わせて、自動車取得税廃止
・10%に合わせて、自動車税に「環境性能割」を導入予定。税率は燃費により0~3%になる予定
つまり10月以降、消費税は2%増えるけど、自動車取得税は3%分減る。そして環境性能割により、「トータルで1%下がる~2%上がる」ということになります。
これらを鑑みると、実は消費税8%で、排ガス基準と燃費基準の達成状況により、取得税は20~100%減税があり、重量税も25~100%減税がある増税前の今が、実はエコカーの新車に限ってはオトクということになります。
ということで、新車のエコカーを検討しているのなら、増税後の救済策を期待するよりも、8%の現状で、しかも純粋に決算期として、メーカーからディーラーに販売支援金などが期待できる、この3月がオトクに。14年の8%増税時の駆け込み需要で、その後の経済が冷えたことなどを踏まえ、あまり”増税前がオトク”という声を聞きませんが、「増税プラス重量税の減免措置の廃止」で、エコカーなどは税負担が増える見通しです。
10月以降、自動車税など、自動車工業会が声を上げて減税を訴え、一部減税となるようですが、「①消費税8%で②重量税③取得税で減免が受けられ、④決算セール」というこのタイミング、さらには3月までの登録を考えると、まさにこの2月から検討・交渉をすることが、最もお得に新車のエコカーに買い替える方法と言えそうです。
文 イオ ケンタロウ