「ぶつからないクルマ」で一躍市民権を得た自動ブレーキ。
ある調査によると搭載車は、事故率が6割減ったそうです。
これを踏まえて2017年から、搭載車の自動車保険料が1割程度安くなる見込みです。
さて、自動ブレーキと言っても実はいろんな仕組みのものがあるので、簡単にご紹介したいと思います。
●赤外線レーザー式
一番簡易なもの。基本的に時速30キロ以下での作動となります。最も価格的に安価ではありますが、30m先くらいまでしか視認できないので、衝突回避性能に限界があります。
●ステレオカメラ式
カメラで形状を認識できるので、障害物に加え人間のカタチをしたものなど、広く障害物を見分けて停止できます。悪天候に弱い面がありますが、価格と性能のバランスがよく十分な性能を備えています。
●ミリ波レーダー
もっとも高性能。前方からの反射を電波で検知する仕組みです。遠方の障害物を検知でき、悪天候にも比較的対応します。コストが高いのがデメリットですが、逆光に弱いカメラの弱点も克服しています。
軽自動車などの多くは赤外線レーザー式を採用し、中/上級車になるとミリ波レーダーとカメラを組み合わせていたりします。火付け役のアイサイトは、カメラ性能を高めています。
一概に自動ブレーキといっても各社様々なものがあり、さらにレーザー式なのにレーダーと名付けているものもあります。
ただいずれの仕組みでも、事故軽減に寄与することは間違いなさそう。
クルマは走る凶器という側面もあります。
これからクルマを買う場合、「自動ブレーキ」は大きな魅力になります。
どういう仕組みのものなのかを知り、コストとのバランスを考えて、ぜひとも”予防安全”に備えてください。