決算って?
3月も中旬になり、世間では”決算セール”とうたう声が大きくなっています。
長年サラリーマンをしていたので、3月決算に馴染みがありますが、決算期は各社それぞれ。さらに言えば、会計年度は国ごとに大きく違います。
例えば
アメリカ/タイ/ミャンマーなど ・・・10月-9月制
中国/フランス/ドイツ/スイスなど・・・1月-12月制
ノルウェー/スウェーデン/など ・・・7月-6月制
このようななか、日本車ディーラーの多くは3月決算を採用していますが、輸入車を扱う会社には、いろいろな会計年度があります。とはいえ、3か月ごとのクオーター月で販売実績を閉めているので、国産・輸入車問わず3月は節目となります。
なぜ決算期が得?
自動車ディーラーはメーカーと販売の協定台数(目標)を結んでいるので、達成により通常の利益に加えて、インセンティブ(販売奨励金)が入る仕組みとなっています。この金額が大きいため、目標達成すべく各社大幅値引きをしてでも台数を稼ぐ という風潮になっています。また、このインセンティブが値引きの原資になっているともいえます。
クルマの買い時は?
多くの人にとってクルマを買うタイミングは、車検期か、新生活などで生活環境が変わるときではないでしょうか?車検で古いクルマに10-20万かかるなら・・・就職や転勤でクルマがいる・・・といった感じ。これらを踏まえ、日本では3月に買っている人が多いのです。これは3月車検のクルマが多く、整備業界でも3月は繁忙期となっていることにも表れています。
一方、輸入車業界も繁忙期ではありますが、国産車ほどではありません。国産のように決算セールなどど銘打たないこともあり、少しでも安く買いたいという人は、この時期 国産車を狙うのでしょう。そもそも輸入車は価格訴求するものではありませんから。むしろ、趣味性の高い輸入車は性能にこだわる人も多く、モデルチェンジ前後に旧モデルが安くなることがあります。また、この時期ディーラーの在庫車で即納できるクルマなどは、大幅値引きでお得に買えることがあります。
とは言え、売る側も感情のある人なので、それぞれ時期によって、できることできないことがあります。過度な値引きを求めるよりもいい情報を引き出しながら適当なところで手を打ち、新しいカーライフを気持ちよくスタートすることが、”賢い買い方”と言えそうです。