最近の中古車事情

新型コロナウイルス拡大による緊急事態宣言で経済活動が停滞したことにより、人の動きが止まり自動車販売は大きな打撃を受けています。4月の数字で見ると、新車・中古車とも大体前年から30~40%ダウンの販売台数。軽自動車は特にダイハツなど比較的影響が少ないものもありますが、大きな落ち込みと言わざるを得ない状況です。

また、アメリカの初年度から25年経過すると税制面が緩和される制度により、いわゆる”ネオクラシック”と言われるバブル期の国産スポーツカーの相場にも影響が。平成2年デビューで新車で450万円程度だったスカイラインGT-Rやトヨタスープラなど、特に映画ワイルドスピードに出ていたような車種は、走行距離によって新車より高いプライスになっています。一方直近の取引相場では影響が出ているため、最新の仕入れでは安く購入できているはずなので、最新相場が反映されていれば、いずれ戻ることを含めてお得です。

オークション相場が下落

コロナの影響は、中古車市場を買う側からするとデメリットばかりではありません。近年、国内中古車オークションでの売買は海外への輸出が1/4程度あると言われ、港がロックダウンしていたため外国人バイヤーが引上げ需要が減少。特に海外で人気の車種は取引相場を下げることに。当然販売価格にも影響し、人気車種と言われるアルファードやヴェルファイア、ランクルなどの中古車は一時期より安く購入できるようです。

お得な車種

意外なところでは、昭和のおじさんセダンの代表ともいえるトヨタのプレミオ/アリオンはアジアで高級車として人気のため、そこそこ下取りのいい車でしたが取引相場が大きく下落。また同じ右ハンドルのオーストラリアで人気のマツダアテンザやホンダフィットなどの相場も、需要を支えていた輸出が鈍ったため影響が出ています。いずれも3年以内の比較的新しい中古車を購入をするなら、数か月前より数十万円はお得に購入できるようになっています。

価値観のシフト?

新型コロナウイルスの感染で世の中の価値観は、ソーシャルディスタンスなど人との距離を置く方向になりました。特に若い時期に経験した人ほどこの影響は大きく、クルマ離れと言われるなかウイルスにより流れが変わるかもしれません。都市部では自転車なども注目されるかもしれませんが、長距離や多人数用途では昨今急成長したカーシェアなどの市場を、個別の自動車需要が取り込みそうです。また月々の支払い面では、残価設定ローンという3年後・5年後のクルマの価値を予め差し引きした金額で新車に乗れるプランも人気を集めそう。その場合は人気車ほど有利になるので、国内外で人気のクルマは安心。厳しい車検制度と走行距離が身近い日本の中古車は世界で人気なので、現在の状況が改善されれば、元の取引相場に割と早く戻る商材だと思います。

株式と同様に、相場が動いたクルマは今は買い時!特に国内の中古車相場は荒れているので、とりあえず車が必要な方や買い替えを予定している人には、新しめで最新の価格が反映されているディーラー所有の試乗車やデモカーを検討されることをおススメします。

文 イオ ケンタロウ

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