GWがスタートしました。
And CAR広島では、休みといえば趣味、多くの人にとって身近な趣味のクルマの代表格・「ホットハッチ」を妄想してみました。
まずは日本代表シビックタイプR
シビックと言っても428万円
もはやベンツもBMWも買える400万円オーバー
ちなみにスバルWRXのSTIより高価格です。
エンジンは2リッターターボで310馬力
車重は1380kg
VWのゴルフは1974年のデビュー以来、変わらぬアイデンティティを貫いているのと比べ、シビックは大きくなったり4ドア専用になったり、もはや名前以外に共通項はありません。タイプRと言ってもベース車両がコストダウンしているためか、EK9型シビックなどは四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションでしたが、新型はフロント・ストラット/リア・トーションビーム式。速いのは速いのでしょうが、FF車はフロントサスが要。おそらく突き詰めると残念なことも多いと思います。これは限定販売なので、投資目的と割り切るクルマです。
続いてドイツ代表ゴルフGTI
2ペダルのDSGモデルで399万円
こちらも2リッターターボで220馬力。
車重は1390kg
大きく進化したゴルフ5で、28kgだったトルクは今や35.7kgに。
最新プラットフォームを採用したゴルフ7では、リアサスはマルチリンク式。しっかり踏ん張り本当にいいクルマに仕上がっています。
ポルシェやBMWなどが独占していた・ドイツアウトバーンの追い越し車線に民主化をもたらした血統は受け継がれ、普通のクルマに実は見えて激ハヤ。良く出来すぎて面白くないという類のわがままを除けば、このジャンルでNO1のお勧め車種だと思います。
イタリア代表はアバルト595
スポーティモデルのコンペティチオーネで350万円
最近160馬力だった1.4リッターターボエンジンは180馬力にアップデートされました。車重1180kg
シビックやゴルフ比べると、1サイズ小さいBセグメントモデルですが、イタルデザインとパワフルな排気音で存在感は抜群。小さな大衆車を限界までスペシャルチューンしたクルマで、特別感は格別。インテリアも専用バケットシートなどをはじめスポーツ心満載。ただ、昔のスターレットのターボのように、大衆車ベースで頑張ってるので、無理してる感は否めません。
最後はフランス代表のプジョー308GTiとルノーメガーヌR.S
趣味性と高性能の両立なら、この2台が本命。
308GTiは1.6リッターターボで270馬力と250馬力の2種。
格は385万円~435万円
5ドアなので、ファミリーユースなら308で決まり。
新型308はプラットフォームが刷新されており、307から使い続けたシャシーは進化。普通のモデルでも走りがいいので、GTiが面白いことは想像できます。
そして今どき希有な6MTのみ。左ハンドルのマニュアルなので、マニア指数も高くカワリモノをアピールできます。
一方、ルノースポールは2リッターターボで273馬力。価格は426万円 ※トロフィー
このクルマはヒラヒラしたフランス車のイメージと全く違い、とても剛性感が高く重厚な乗り味。少し走るだけで高性能なクルマだとわかる精緻さがハンドルから伝わります。シビックが出るまではニュルブルクリンクサーキットでFF車世界最速でした。最新のプジョー308GTiと比べても、おそらくメガーヌRSの方が速いと思われます。コンコルドやTGVなどを作る国・フランスの底力を思い知らされるクルマです。
さて、今どき珍しいマニアックな「ホットハッチ」についてご紹介しました。
普段使いもできて、冠婚葬祭に乗って行ってもOK。ひとたびアクセルを踏み込みコーナーを攻めれば、スポーツカー並みの面白さと速さ。趣味と実用を兼ね備えたクルマです。
国産車では、売れないからほぼ絶滅ですが、欧州車にはまだまだ魅力的なクルマがあります。輸入車というと、プレミアム感だのブランドといったことが優先されますが、いまやレクサスの方が多くの輸入車より高額ななか、「趣味性」こそが国産車との違いなのかもしれません。
ヨーロッパ車は、高級車だけでなく、小型車にも十分な趣味性を持たせてくれています。
実用的なスポーツモデル「ホットなハッチバック車」が今ホットです。
※写真はメーカーサイトより借用