都会ならではの展示場
メルセデス・ベンツ ジャパンのたたき上げ日本人社長が、本国ドイツを説得して作った、クルマを展示したカフェレストラン・メルセデスベンツ・コネクション。大阪は大阪駅隣の商業ビル、グランフロント大阪に、東京は六本木にあるようです。
ショウルームに行かなくても、常時クルマを自社仕立てで魅せられる場は、高級ブランドには効果的。いい雰囲気でクルマの魅力を演出していました。
一方、和歌山などでは、大型ショッピングモールに、国産・輸入車を問わずの共同展示場を設ける動きもでています。
いずれも、「モノ消費」から「コト消費へ」と言われる昨今、ネットで情報はいくらでも取れるので、実体験・つまりクルマを見せて、触れてもらうという流れの象徴です。買うか買わないかわからないなか、ゆっくり見たい向きにはとてもいい場と思います。けど、比べられることを嫌ってか、メルセデスベンツ・コネクションは単独展開。輸入車販売NO.1ブランドだからこそのしつらえです。
関西のクルマ事情
大阪・神戸を走りましたが、輸入車の数がとても多いです。
ちなみに2014年の都道府県別輸入車登録台数は
1.東京都(約5万台) 2.神奈川県(約2.8万台) 3.愛知県(約2.7万台) 4.大阪府(約2万台) 5.兵庫県(約1.5万台)です。
広島は約6千台。
兵庫県東部から大阪にかけての沿岸部に人口が集中する大阪・神戸。ベンツやBMWなどが、目立って多いように感じました。
週末ということもあり、ポルシェやフェラーリといった超高級車も複数台お目にかかれました。
この他目についたのがレクサス。SUVタイプのRXやNXがかなり売れているようです。この比率は、明らかに広島より多い。ベンツも早速GLCを見ましたし、BMWもX3・X5は人気の様子。新しもの好きの関西人には、いま特にSUVがキテいるようです。
あと、フォルクスワーゲン・シロッコも結構見ました。
昔、大阪・神戸で異常にシビックが流行ったように、シロッコは関西の若者に何か刺さっているようです。
その他西日本のクルマ事情
個人的に、山口には月に2回程度行き、福岡にも年に1度は行きます。
大分・福岡・山口・広島・岡山・兵庫・大阪ラインは定期的に行くことがあり、土地ごとのクルマ事情を20年以上興味を持ってみていますが、同じ西日本でも少しづつ違いがあります。
大分は工場がある関係で、心なしか日産が多い。
福岡は都会なのに、田舎っぽいヤンキーセダンが未だ健在です。
山口は軽自動車のカスタムが目立つとともに、女性のドライバーが多い。
広島は当然マツダ車多数。輸入車も万遍なく走っていますが、500万円くらいまでの車種が主流です
まとめ
関西は、これらに比べて高級外車の数が多いのでしょう。少々の輸入車ではあまり目にとまりません。あと、未だ字光式ナンバーのクルマ一定数います。そして昔からの傾向として、窓ガラスが透明のクルマが多い。いわゆるプライバシーガラスが標準の国産は別として、輸入車はガラスに何も貼らないまま乗っているケースが結構あります。広島だと珍しいのですが・・・
窓が黒いのは田舎のセンスともいえそうです。
同じ日本、同じ西日本でも、土地ごとの差異があるものです。
西日本で違いを感じられるなら、関東や東北に行き広範囲を車で走ると、大きなカルチャーギャップがありそうです。
クルマは高額で嗜好性の高い商品なので、注意してみると、人々の土地ごとの価値観が結構表れているもの。ちょっと変わったマーケティングと言えそうです。