古き良き国産スポーツカー

yjimageGJQDO0YW 1990年代初め、バブル景気に沸くなか、潤沢な開発資金に基づいて日本のクルマは世界の頂点を極めつつあると言われていました。

32型スカイラインやフェアレディZ、ホンダNSXやFD型マツダRX-7、トヨタスープラなどなど、今でも街ナカで見かける名車が次々と登場した時代。安全ボディやABSブレーキ、エアバックや低燃費などが重んじられる前の、軽量で走行性能を追求できた最後の時代のクルマたちです。

今、これらの日本車が値上がりしているとか。理由は主に海外輸出です。アメリカでは25年経つと関税が有利になり、ちょうど平成初期のクルマがこれにあたるのです。ランエボやインプレッサといったクルマも同世代。まさにアニメ「イニシャルD」の世界で、日本国内でも大きなブームとなりました。当然海外でも流行り、日本の走り屋グルマは世界で人気なのです。

単純にサーキットで競争すると、日本のスポーツカーは速い。一方輸入車メーカーはレーシングカーとロードカーの立ち位置をしっかり分けて開発するので、ただただ速いだけのクルマ作りは行わない傾向にあります。速いし快適でかつ上質という価値。

またヨーロッパを中心に、ヴィンテージカーブームが熱いようです。美術品に投資するより価値があり、マニアのみならず人気とか。ポルシェやフェラーリは鉄板人気ですが、50-60年前の乗用車も人気が上がっている模様。

クルマが便利で安全かつ環境に優しくなるに連れ、面白くなくなったのも事実です。そんな流れからのぶり返しでしょうか?世界的に、シンプルで軽量だった時代のクルマの価値が見直されているようです。

許されるなら、普段使いは現代のクルマ、趣味のクルマはガレージに、というカーライフが理想です。

今や人口減少時代のなか、メーカーのみならずディーラーも海外展開を探る時代。日本のクルマは壊れず高い評価を得ています。ただの足グルマとしてでなくスポーツカーが受けているなら次のステップに行きつつあるのかもしれません。

自動車の価値はスピードから環境、そして安全へと変わってきています。それが極端に振れる日本車に対して、輸入車はバランスさせながら進化しています。スピードや運転の楽しみを決して捨てないのです。

自動運転実用化を控え、自動車の回顧趣味ブームは、ますます大きな盛り上がりを見せること間違いなしと言えそうです。

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