三菱の燃費不正問題

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またも不正発覚

三菱自動車がJC08モードの燃費測定について、不正を行っていました。

発覚したのは、軽自動車のeKワゴンと日産に供給するデイズ。クラストップの29.2km/lは水増しされていました。さらに、最新のニュースではパジェロなど他の車種でも不正があるとも・・・

日産が次期型開発に向けて社内計測を行ったところ、どうやっても29.2km/lを出すことができず、問題が発覚したようです。

日本の燃費計測法

そもそもどうやって燃費を測定しているのでしょう?シャシダイと呼ばれる固定式装置に車を乗せて、タイヤをドラム上で回転させて、燃費計測のプロドライバーが、プログラムに従ってアクセルを操作します。このテストドライバーは、アクセル操作に対するすごい技術を持っており、素人はカタログ燃費など出せないのが実態です。そして実際の走行では空気抵抗などあるので、車両重量別に「空気抵抗とタイヤの転がり抵抗」を追加して計測。この段階で不正を働いていました。

車両重量を軽く申告して、別のクラスで測定する不正ではなく、上乗せする「タイヤの転がり抵抗と空気抵抗」を低く申告。過少申告は自動車メーカーのなかではタブーとされており、そのやってはいけない方法で7%のズルをしたということです。

今後の影響

対象車種は三菱と日産あわせて62万台。昨今燃費が販売に大きく影響するなか、高い数値実現に相当なプレッシャーをかけられていたことは想像に難しくありません。今回の不正では、エコカー減税のボーダーラインを超えるグレードが出る可能性もあります。そうなると減税分を返さないといけないため、三菱自動車はこの責任も問われます。

リコール隠し問題のあとに、コルトという小型車で「まじめまじめまじめ コルト」と謳い、体質改善をPRしていた三菱。信頼を取り戻しかけていた中での不正は、致命傷になるのではないでしょうか?それでなくてもメーカーが多いと言われる日本の自動車業界。財閥で関係者向けに売れていくメーカーの体質は変えられるのでしょうか?今回も担当部長の責任という会見でしたが、組織ぐるみという気がします。

ディーラーや関連企業の方々はとてもお気の毒ですが、今回の小さな不正は、かなり大きな影響を受けることになるように思います。

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