限られたパワーでスピードを追い求め、少々危険でも軽さを重視した時代は過ぎ去り、今は安全ボディにABS、エアバックに自動ブレーキと安全装備が盛りだくさん!
これら安全に関する装備の標準化で、交通事故とそれによる被害者は大幅に減少しています。
(長らく1万人を超えていた交通事故死者数は5000人を割っています)
今後、自動車による交通事故を減らすべく、最新装備の標準装備が進んで行きます。
バックカメラ
そんななか、ナビとともに普及したバックカメラ。バックに入れた際モニターにカメラを通じて映像が映し出され、車庫入れや障害物への衝突を防いでくれます。
アメリカで義務化されるので、最近は輸入車では最初からモニター(ナビなし)とカメラが標準装備されているクルマが増えています。日本でも義務化される見込みです。
オートライト
また、暗くなると自動でライトを付けてくれるオートライト。
最近はクルマに関心のない人も多く、レンタカーなどでは無灯火のまま走行するクルマを見かけます。外界を視認できず、確認されず危険なので、2019年にはオートライトの標準装備が義務化されそうです。
リアシートベルト装着
運転席でシートベルトを締めないと鳴る警報。少し移動するときなど鬱陶しいものですが、最近は助手席も警報が標準化されています。今は後部座席は締めなくても警報はならないのですが、2018年以降、警報装置が義務化になる模様。重い荷物を置いているだけで警報がなるなど、問題も出そうですが、被害軽減のために仕方ないようです。
タイヤの空気圧警告
クルマの空気圧チェックはもっとも簡単かつ重要な日常点検項目。しかしセルフスタンドが増え、定期点検などに出さない無頓着なひとが思いのほか多く、空気圧の少ないクルマが相当いるようです。空気圧不足は燃費などに悪影響を及ぼすばかりか、高速走行などでは危険でもあります。一定以上空気が減ると警告がでるシステムの義務化も予定されています。
エアバックや自動ブレーキほどの効果があるのか疑問なものもありますが、超高齢社会でかつクルマに無関心な人やカーシェア、レンタカー利用者の増加を予想すると、国が介入せざるを得ないのかもしれません。
クルマ好きとしては、当たり前にできていることも当たり前ではない時代。
クルマの価格上昇にもつながるなか、余計なお世話と言いたい気持ちも・・・
とは言え、これで事故や被害が少なくなるのであれば、「いろいろな義務化」を受け入れるべきと言えそうです。
文 イオ ケンタロウ