今Bセグメントに分類されるコンパクトSUV市場が活況です。
主な車種をご紹介します。
先日発表されたのが
フォルクスワーゲン Tクロス
これは昨年春にフルモデルチェンジされたNEWポロをベースにしたSUV。国内に輸入されるのはポロと同じ1リッターTSIエンジンモデル。フォルクスワーゲンの新型MQBプラットフォームを採用。これは高級車パサートなどど同じ車体のため、とても剛性が高いもの。フォルクスワーゲンではプラットフォームの1本可を進めており、車種別に作り分けるよりも共有することでコストを削減しており、考えようによっては小型車ほどお得というわけ。よってポロ同様1クラス2クラス上の静粛性や高速安定性を持つ小型SUVとなっています。
299万円から
シトロエンC3エアクロス
シトロエンらしいポップな雰囲気を持つフランス車らしいモデル。1.2リッターの自社開発エンジンに6速ATを載せた近代化したフランス車。ひと昔前のフランス車は2ℓクラスでも4速ATが当たり前で、ストップ＆ゴーの多い日本では燃費が悪く加速もスムーズではなかったなか、一気に乗りやすく経済的になりました。どのクルマにも似ていない個性的なエクステリアとインテリアが魅力的です。
226.1万円から
プジョー２００８
プジョー人気のSUVシリーズ。最近プジョーは一クラス上の3008や5008がとても人気で販売台数を伸ばしています。その末っ子が2008。FFながらスノーやぬかるみなどの悪路でも高い走破性を発揮するグリップコントロールを搭載。恰好だけの街乗りSUVに見えて、ヘビーな使い方も視野にあるのが魅力的。プジョー伝統のソフトな乗り心地やシート、シトロエンと同じ1.2リッターと６ATの活発な加速や走りに、その良さがあります。
274.9万円から
トヨタライズ ダイハツロッキー
トヨタグループのダイハツは開発した小型SUVがライズとロッキー。小型SUV人気を地で行く代表選手です。トヨタではパッソと同じく小型車はダイハツが開発。コスト管理のシビアなダイハツながらトヨタクオリティをまとい、品質は向上していると思われます。（ダイハツはトヨタ子会社により、品質チェックの厳しさに驚いたそうです）。CVTのぐにゃぐにゃした乗り味がファンではないです。
167.9万円から
このほかマツダCX-3もこのカテゴリーのクルマです。デミオベースのSUV。マツダのデザインコンセプトに倣い流麗な雰囲気ですが、CX30がデビューした今となっては存在感が微妙でもあります。
このように国産・輸入車を含めて活況なコンパクトSUV市場。ミニバンもアルファードやヴォクシーと言った中・大型モデルが目立ちますが、売れているのはシエンタやフリードなどのミニミニバン。SUVもハリアーやCX-5・８などがイメージリーダーですが、今後人気を集めていくのはコンパクトSUVだと思います。
そんななか、小さいけど個性的で走りも楽しめるという点では輸入車が一歩リード。比較的若い層がターゲットとなるこのカテゴリーで、各国メーカーの若年層へのアプローチに、メーカーの今後の考え方が現れていると思います。
文 イオ ケンタロウ
