コロナ渦とクルマ

クルマを取り巻く新しい価値観

新型コロナウイルス感染症が再び増えています。対策として非接触型社会が進み、リモートワークや授業、音楽ライブまでステイホームな世の中に。併せて公共交通を避ける動きが広がり、その結果移動手段としてのクルマが見直されています。昨今声高に叫ばれていた自動車トレンドであるCASEの中でも“シェアリング”やMaaSも状況が変わってきました。特に都市部で不特定多数の人が密集する公共交通を避けるためクルマへの回帰が進み、シェアからプライベート・カーが求められています。クルマ離れと言われて久しい若者はこの機会に自動車免許を取得し、ファミリー層は1台増やすなど、業界を取り巻く環境は悪い事ばかりではありません。またドライブイン成人式の開催や、リモートワークでの“快適な仕事場”としてクルマを活用する人も増えています。

電動化は?

もう一つの流れはカーボンニュートラルに向けた自動車の電動化です。ここで注意すべきは電動化とEVの差異について。東京都などは2030年までにガソリン車ゼロに・・という一部報道がありますが、正確には“ガソリンだけで走るクルマをゼロにする”ということです。完全なEV化には充電設備の普及やバッテリー価格、さらには寒い冬のヒーターなど様々な課題も。さらには発電やバッテリー製造時に出るCo2などがハイブリッドなどと比べて本当に優位なのか冷静な判断が大切。世間を騒がせるコロナの感染者と陽性者報道にも通じるものがありそうです。

現実的な今後の自動車社会

新しい視点でクルマを観ると、安全な移動のための個別所有と環境負荷低減の両立が大きなテーマ。EV普及には航続距離という課題があるなか、現実的には街乗りを主体とする小型車で普及し、中・長距離用としてはプラグインハイブリッド需要がしばらく続くと思われます。

呼吸の自由さえ制限される時代に、クルマで自由に移動するよろこびはますます大きくなると思います。一方経済活動の制限で一時的に空気がきれいになったもの事実。これからもクルマが人々に自由な移動をもたらし、多くの人の幸せを広げる存在として進化することを願ってします。

写真/文 イオ ケンタロウ

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