ところ変われば売れ筋も変わる
今回は各国の売れ筋人気車をご紹介 いずれも2016年7月の数値を参照しています。
まずは自動車王国ドイツ
軽自動車分を除けば、日本と同規模のマーケット 自動車大国です。
1位フォルクスワーゲン
2位アウディ
3位メルセデス・ベンツ
4位フォード
5位BMW
6位オペル
7位シュコダ
8位ルノー
9位ヒュンダイ
10位フィアット
11位セアト 12位日産 13位トヨタ 14位キア 15位マツダ 16位Dacia 17位プジョー18位シトロエン 19位MINI 20位ボルボ
高級ブランドでアウディが強く、フォードが4位なのが意外。もはや日本車は認められていません。ルノーとアライアンスを汲む日産でも12位でヒュンダイが強い。もう少しラリーなどモータースポーツで名前を売り込まないと認められないようです。
続いては世界第2位の自動車大国アメリカはどうでしょう?
1位GM
2位フォード
3位トヨタ
4位FCA
5位ホンダ
6位日産
7位ヒュンダイ
8位KIA
9位スバル
10位メルセデス・ベンツ
11位フォルクスワーゲン 12位マツダ 13位BMW 14位アウディ 15位ボルボ 16位三菱 17位ランドローバー 18位MINI 19位ポルシェ 20位ジャガー
当然自国ブランドのGM・フォードが人気で、日本勢トヨタ・ホンダも人気。しかしここでもヒュンダイが検討しています。
意外なのはスバルが9位。最近のスバル車が大型化しているのは、この国の人気による影響大です。
フェラーリの本拠地・イタリアはどうなのでしょう?
1位フィアット
2位フォルクスワーゲン
3位フォード
4位オペル
5位プジョー
6位メルセデス・ベンツ
7位アウディ
8位BMW
9位トヨタ
10位シトロエン
これ以下は台数が少ないので割愛。自国・フィアットが単独で20%以上を占めています。
2位がVWとは、意外と堅実な国民性が意外です。
フランスはどうでしょう?
1位プジョー
2位ルノー
3位シトロエン
4位フォルクスワーゲン
5位トヨタ
6位フォード
7位アウディ
8位メルセデス・ベンツ
9位フィアット
10位BMW
11位DS 12位セアト・・・
プジョーやルノーが強く、DSが11位というものすごい。さすがフランスです。
日本は特殊な国で、90%以上は自国の車。
外国はいろんな国のクルマが共存しています。
日本で多くが認識している、ベンツ・BMW・アウディのブランド順・人気順は、外国ではアウディが上に来ることが多いようです。
また日本撤退が決まっているフォードが外国では人気。日本の販売台数では満足しなかったことがわかります。
韓国のヒュンダイとキアが日本車に肉薄、もしくは追い抜いており、安くて高性能という日本車が得意とするマーケットは、いずれ家電のように抜き去られていく気配があります。
最近はグローバルな感覚を持つことが重要視されていますが、日本は島国で1億以上の人口がいたので、内需でいろいろ賄えるし、そもそもが内向きな国民なのだと思います。そして勤勉なので、韓国・中国のクルマに負けるはずはないと・・・。ところが今や日本の製造業は人材流動が激しく、かつてアメリカから学び、追い抜いたように、歴史は繰り返すのかもしれません。
日本車の発展、日本人の興味・関心の広がりという面でも、もう少しいろんな国のクルマが売れることが健全。そうすることでユーザーの目がより肥えて、日本車のレベル(特にデザイン)が向上することが大切だと思います。
文 イオ ケンタロウ MARK LINESサイト参照