輸入車マーケット

日本自動車輸入組合(JAIA)が1/8に発表した2015年12月と2015年歴の輸入車新車登録台数速報より

12 月度における外国メーカー車の輸入車新規登録台数は29,171 台となり、前年同月
( 33,791 台) と比べ13.7% の減少となった。また、1 月からの累計は285,496 台で前年同期(290,196台)と比べて1.6%の減少となっています。

新年ということで、販売を伸ばしたメーカーの話題をしたいと思います。

・1年を通じて輸入車販売1位となったのは、65000台以上を売り前年比107.1を記録したメルセデス・ベンツ。排ガス削減への具体策として、このNGCC(ニュー・ジェネレーション・コンパクト・カー)のA/B/CLA/GLAとコンパクトシリーズを矢継ぎ早に開発・投入。これに加えて昨年は基幹車種のCクラスをモデルチェンジしました。プラットフォームから新開発した本格的なモデルチェンジ。(現行のクラウンは、ゼロクラウンから3代に渡りプラットフォーム流用)フロントサスペンションの構造から刷新しています。このあたりは、メルセデス・ベンツを買おうという層には伝わるので、販売面でしっかり貢献しました。

・BMWが101.3%、MINIも119.8%(前年比)とBMWグループも検討しています。BMWも基幹車種3シリーズや1シリーズがマイナーチェンジ。外観は着実ながら中身はエンジンを含めて大きく進化。販売面ではBMWとして初のFFとなるい2シリーズアクティブツアラー/グランツアラーが大きく寄与。なんでも日産セレナからの乗り換えが目立つ模様。国産で飽き足らない人にはまっているようです。

・MINIも5ドアやクラブマンを追加するなど、新型MINIシリーズの充実は止まりません。新型3気筒エンジンの採用などエコにも配慮。時流にも即しています。

・ボルボも101.8%と微増。これは後半V40/60シリーズに導入したディーゼルエンジンが大きいと思います。1.6リッターターボと価格面の差を押さえ、本場のエンジンで環境性能を高めています。

・Jeepは106.5%。なんといっても本格コンパクトモデル・レネゲードでしょう。FCA(フィアット/クライスラー)のグループメリットを活かし、アルファロメオジュリエッタや500Xとプラットフォーム・エンジンなどを共有。いわばイタリア製のアメリカ車として、新しい価値を提案しています。

・ポルシェは124.2%と大幅に増加。アウディQ5をベースにしたSUV・マカンが人気のようです。

あとはプジョー・ルノー・フォードが健闘しています。

・プジョーは基幹車種の308のモデルチェンジをはじめ、208のエンジン・ミッションを刷新。いずれも自社開発の1.2リッター3気筒ターボで、パワーと燃費性能を一気に進めています。本来小型車が得意なフランス。とても合理的で魅力あるクルマです。

・ルノーはルーテシア・キャプチャーなどおしゃれなコンパクトモデルが、新たな層に支持層を広げています。カングー人気も本国フランスが驚くほど日本では盛大。ルノーのブランドイメージはここ数年急速に高まっていると思います。

・フォードは代表モデル・エクスプローラーとマスタングが新しくなりました。エクスプローラーは、アメリカSUV市場で常にトップのキング・オブ・SUV。華やかになった外観に加え、エンジンが2.0から2.3のターボになって、ゆとりの加速を実現。新型を待ち望んでいた人たちが購入に踏み切ったということでしょう。

2010年から5年連続で販売を伸ばしてきた輸入車。

2015年は1.6%と微減になりましたが、これだけ多くのブランドが支持されて販売を伸ばしています。

国産車も、トヨタ・ホンダなど、輸入車が推進してきたダウンサイジングターボを増やすようです。

ある調査によると、日本人の自家用車の平均月間走行距離は380kmとか。

大都市をいれている数値ですが、過度に燃費を追及したハイブリッドや、固いタイヤなど、運転のリアリティを犠牲にするクルマでは、失うもののほうが大きい気がします。

今年も各国のエリートたちが、自動車を通じて面白い提案をしてくれるのだと思います。

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